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July 25, 2005

驚異のロック・トリオ

・・・と言えば、やはりエマーソン・レイク&パーマー(Emerson Lake & Palmer)ですね。また、ナイス(Nice)のキース・エマーソン(Keith Emerson)、キング・クリムゾン(King Crimson)のグレック・レイク(Greg Lake)、アトミック・ルースター(Atomic Rooster)のカール・パーマー(Carl Palmer)が参集したスーパー・バンドでもあるのです。

たしか一番最初に聴いた曲が「恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)」で・・・なんじゃこりゃ!って感じた記憶があります。タイトル通り、サディスティックな風味が蔓延していますね。グレッグ・レイクって不思議な人で、独りになるとロマンチックな弾き語りばかりやっているようなイメージなんですが、バンド演奏になると、ロバート・フリップ(Robert Fripp)とかキース・エマーソンとかゲイリー・ムーア(Gary Moore)とか・・・そういったアクの強いミュージシャンとの共演が多くて興味深いです。ひょっとしたら制作サイドの意向でそうなっているのかもしれません。「恐怖の頭脳改革」でも、いつもの叙情的な・・・とは言い難いような声を張り上げて歌っています。きっと、グレッグ・レイクのファンとしては「エピタフ(Epitaph)」とか「石をとれ!(Take A Pebble!)」みたいな曲を永遠に歌い続けて欲しいなんていう願望があるのではないかと思うんですけどね(笑)。最初に聴いてしばらくは、EL&Pというと「恐怖の頭脳改革」というイメージがこびり付いていました。

その後、同じく何かのFM番組で「悪の教典#9第一印象パートI(Karn Evil 9 1st Impression Part I)」を聴いて、彼らに対するイメージが少し変わりました。キース・エマーソンが歌っているのでは?という噂がある曲です。これを聴いて、たしかに驚異のロックトリオという言われるだけのことはあるな・・・と思いました。当時はビートルズ以外の凄いバンドを求めて、ディープ・パープル(Deep Purple)、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)、クイーン(Queen)、キッス(Kiss)、エアロスミス(Aerosmith)などを聴きまくっていた、74年頃のことです。今にして思えば、人生の中で最も多感な時期ですね。しばらくして、高校の先輩から『恐怖の頭脳改革』のダビングテープを借りました。まず「聖地エルサレム(Jerusalem)」の雄大さや「トッカータ(Toccata)」の大胆さに耳を奪われますが、これらの曲が「悪の教典#9」のような大曲と並んでいても、遜色ないインパクトを持っていることに驚かされます。

『恐怖の頭脳改革』だけでかなり長い間満足した後、『展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)』を聴きました。LPだったので例のごとく、家族が寝静まった夜中にテープへのダビングを兼ねて針を落としたのですが・・・気付いたときには19分のA面を聴き終わっていました。喉がカラカラに渇いて唾が飲み込めないまま、彼らの圧倒的な演奏と音楽への執念に呆然としていたのです。これはもう原作がムソルグスキーのクラシックだとか、それをロックバンドが演奏したとか、そういったことが非常に些細なことに思えるほど素晴らしいものだと思います。しかも、熱狂的なライヴ録音だったというのにも度肝を抜かれました。

次の興味はやはり3枚組のライヴ盤『レディーズ&ジェントルメン(Ladies And Gentlemen)』でした。とにかく『展覧会の絵』の衝撃が頭に残った状態で聴きたかったので。そして同様に打ちのめされた記憶があります。『恐怖の頭脳改革』後のライヴから選曲されたということで、ほとんどの曲を網羅していました。「悪の教典#9」は何とLP1枚分のスペースを使って収録しています。いずれもオリジナル曲と同等かそれ以上のパフォーマンスであり、しかもそれが100分を超えるヴォリュームになっていて、当時の彼らの勢いが如何に凄まじいものだったかを想像させてくれます。

彼らの凄いところは、オーバーグラウンドで堂々とロックの既成概念を打ち破り、その圧倒的なパフォーマンスを多くの聴衆にまざまざと見せ付けたという点でしょう。ただ、70年代後半には「展覧会の絵」におけるオーケストラとの共演にこだわって、商業的に上手く行かず勢いを無くしてしまうのですが・・・もう少しアカデミックな路線を行ったら成功したのではないかという気もしました。3人で演奏した当初の演奏が凄過ぎて、それを上回るものを期待されても無理だったわけです。結局彼らの最高点は、H.R.ギガーのジャケットアートとピート・シンフィールド(Pete Sinfield)の作詞協力を得た『恐怖の頭脳改革』であり、その後は自身のオリジナリティをどんどん見失っていったと思います。そこですべてを出し切ってしまったということだったんですかね。

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Comments

「ROCKオヤジ!!」管理人satさん、こんばんは。

>僕は病的に好きなんです(笑)

私も病的に好きな分野があります(笑)。記事を見ていただければ分かると思いますが・・・

Posted by: ノブりん | August 04, 2005 at 01:07

僕は病的に好きなんです(笑)

Posted by: 「ROCKオヤジ!!」管理人sat | August 03, 2005 at 12:29

satさん、はじめまして。

ZEP、クイーン、ジェフベック、KISS等は好きですが、きっとsatさんほどではないと思います(笑)。

今後ともよろしく!

Posted by: ノブりん | August 02, 2005 at 23:27

僕のブログ「ROCKオヤジ!!」ではZEP、クイーン、ジェフベック、KISS等のネタ豊富に扱っています。もし宜しければ遊びに来て下さい!

Posted by: 「ROCKオヤジ!!」管理人sat | August 02, 2005 at 03:28

キングあおぽんさん、こんばんは。

なんか最近はキースが来日するとかで、いろいろと盛り上がっているようですね。全盛期の頃の風貌を保つのは大変みたいですから、キース・エマーソンやジェフ・ベックは偉大だと思います(笑)。ジョン・ウェットンみたいになっちゃったら、パッと見誰だか分かりませんからねぇ・・・

Posted by: ノブりん | July 26, 2005 at 01:39

そうだそうだ!
私はベック・ボガード&アピスも好きですが(笑)。
でも完成度はEL&Pですよね!

Posted by: キングあおぽん | July 25, 2005 at 14:03

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