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August 20, 2005

馬鹿と鋏は使ゐよう

これって「切れなゐ鋏も使ゐ方によって切れるように、愚か者でも使ゐ方さゑ工夫してやれば、役に立つこともある」とゐうことらしゐですね。私はこれを「狐と狸の馬鹿し合ゐ」みたゐな意味に捉ゑてゐました。つまり、世の中は賢ゐ人ばかりなら上手くゐくとゐうわけではなゐ・・・ってことかなあと。普通に考ゑれば、賢ゐ人が馬鹿な人を使うとゐうのはヰメージし易ゐですね。これをひっくり返して、賢ゐ人は馬鹿な人に使われてゐる・・・とゐうこともあり得るのではなゐかと思うわけです。賢ゐ人は決してそんなふうには考ゑたくなゐのでしょうけどね(笑)。

賢ゐ人(または自分のことを賢ゐと思ゐたゐ人)ばかりの世の中って、やっぱり想像出來なゐですね。あくまで相對的なものですし、能力的なものとゐうよりは人生觀の違ゐのような氣もします。

Chris Harwoodを聴きながら。

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August 09, 2005

もうすぐ012345

もうすぐ012345です。明日歸宅したときには超ゑてゐると思ゐますが・・・どうでしょう。約5年ほど使用してゐるタヰトル下のアクセスカウンタが、立ち上げて8ヶ月しか經たなゐブログのアクセスカウンタに拔かれました(笑)。ゐったゐどうゐうふうにカウントしてゐるのでしょうね。

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August 02, 2005

異常行為

ジェネシス(Genesis)からピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)が脱退し、ヴォーカリストとしても活躍することになったフィル・コリンズ(Phil Collins)が参加した、ジャズ・ロックないしはフュージョン/クロスオーバーなバンドがブランドX(Brand X)である。

このバンドも当時のフォノグラム1500円シリーズだった『異常行為(Unorthodox Behaviour)』が目に止まった。『ジェネシス・ライヴ』で渾身のプレイを披露していたフィル・コリンズが、ジャズ・ロックのバンドでどんなプレイをするのか・・・という意味でも非常に興味があったのだ。そしてレコードに針を落とし、1曲目の「Nuclear Burn」を聴いた途端、頭の中がぶっ飛んだ(笑)。フィル・コリンズのドラミング以上に、ベースのパーシー・ジョーンズ(Percy Jones)や、ギターのジョン・グッドソール(John Goodsall)のプレイに。もちろん、ロビン・ラムレイ(Robin Lumley)の狂おしくウェーヴするシンセサイザーも凄いのだが、とにかくベースとギターを中心に怨念が篭ったような音が、固まりになって攻めてくるような演奏だった。この曲を聴くためだけにこのレコードを買ったとしても、全く損した気にならないだろうと思う。

それにしても・・・これまでに何度も紹介しているとおり、当時はこういった凄いレコードの多くが1500円とか1800円とかの値段でよく売られていた。最初は不思議に思ったものだが、そういう価格でみんなに聴いてもらい、それをきっかけに他のレコードセールスにつなげたいというのがレコード会社の思惑だったのだろう。そういう意味で、聴いたこともないようなアーティストのレコードが低価格で出ていたら、それは関連するアーティストも聴いてみようという気になるほど素晴らしいレコードだということになるわけだ。

『異常行為』の恐るべき演奏に打ちのめされた後は、やはりライヴアルバムが気になった。だが3作目の『ライヴストック(Livestock)』には、期待していた「Nuclear Burn」が収録されていなかった。これは『ジェネシス・ライヴ(Genesis Live)』に「サパーズ・レディ(Supper's Ready)」が収録されていないこと以上にショックだった。なぜだろう・・・ひょっとしたらステージでは上手く演奏できなかったのではないか、などと想像したものだ。素晴らしい演奏が出来ていたのであれば収録されないはずがないのである。最近は粗悪な発掘音源でも海賊盤対策と称して発売されているが、当時のライヴアルバムはそうではなかったのであろう。

『ライヴストック』はそういう期待を裏切られた割には素晴らしいライヴアルバムであった。パーシー・ジョーンズとフィル・コリンズという非常に強力なリズムセクションにパーカッショニストのモーリス・パート(Morris Pert)まで加わって、さらにスリリングな演奏が展開されている。また、『異常行為』に蔓延していた怨念のようなものは薄れ、高層ビルの屋上から真夜中の大都会の美しい夜景を眺めているような、透明感溢れる雰囲気が漂っている。収録曲は『異常行為』収録の「安楽死のワルツ(Euthanasia Waltz)」、『モロッカン・ロール(Morrocan Roll)』収録の「マラガ・ヴィルゲン(Malaga Virgen)」以外は未発表曲だ。

『ライヴストック』では、もう一人ケンウッド・デナード(Kenwood Dennard)というドラマーが「Nightmare Patrol」と「マラガ・ヴィルゲン」で叩いている。これがフィル・コリンズとは一味違ったパワフルなドラミングで、特にパーシー・ジョーンズに緊張感を与えており、サウンド全体が骨太になったような印象を受ける。

さて、ライヴを発表するとバンドが変わるという定石通り、彼らも『ライヴストック』がひとつの飽和点だったようである。まず、キーボード奏者のロビン・ラムレーが(あくまでブランドX内で)プレーヤとしての限界を感じ、プロデューサにまわる。後任としてサン・トレイダー(Sun Treader)やクォーターマス(Quatermass)で華麗なる演奏をしていたピーター・ロビンソン(Peter Robinson)が加わる。また、ソロ活動が忙しくなった(?)フィル・コリンズが、アメリカのハイテク・ドラマー、チャック・バージ(Chuck Burgi)と交代する。その他、ジョン・グッドソール、パーシー・ジョーンズ、モーリス・パートはそのまま残り、78年に『マスク(Masques)』というアルバムをリリースする。このアルバムでは、それまでのサウンドからブリティッシュ・ジャズ・ロック特有の哀愁感とか透明感といったものを取り払い、ほとんど超人の域に達したかのような演奏を繰り広げている。

『マスク』の後は、なんとフィル・コリンズ組:ロビン・ラムレー、ジョン・ギブリン(John Giblin)と、パーシー・ジョーンズ組:ピーター・ロビンソン、モーリス・パート、マイケル・クラーク(Michael Clarke)に分裂してしまい、ジョン・グッドソールがその両方でギターを弾くという変則的なバンド構成になってしまう。この構成で『プロダクト(Product)』や『ドゥ・ゼイ・ハート?(Do They Hurt?)』がリリースされた。この頃のアルバムはあまり聴き込んでいないため印象が薄いが、耳を疑うようなハイテクニックのオンパレードになっていたと記憶している。CDとしては、『モロッカン・ロール』と『プロダクト』以降のものは持っていない。

99年にジョン・グッドソールとパーシー・ジョーンズが『Xファイルズ(The X Files)』という未発表音源をリリースする。これに念願の「ニュークリア・バーン」のライヴ演奏が収録されていたので、喜んで買ったのだが・・・スタジオ盤ほど怨念の篭った完璧な演奏ではなかった。この音源集にはビル・ブラフォード(Bill Bruford)、ピエール・モーラン(Pierre Moerlen)、チェスター・トンプソン(Chester Thompson)が参加した演奏もある。その他、ジャズ・ロック、フュージョン系の音が好きな人には堪らないミュージシャンが多く参加しているようだ。ジョン・グッドソールとパーシー・ジョーンズの意欲的な活動を知るには好都合のアルバムだが、これに対するフィル・コリンズ勢の音源が待たれるところである。

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