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July 07, 2013

パッケージ開発(2)

アクセス解析の檢索フレーズを見ると「パッケージ開發」による檢索が多いようだ。まあ、日々のアクセス數がが極微量なので、その中でも他に比べて多いという程度だが・・・。

この數年、民需系SI案件のSEをやっている。これは職場ではそういう位置付けになっているが、一般的ないし客觀的に見れば案件の監督をやっているようなものであって、SEと言えるほど大した檢討も設計もしていない。そういう作業の多くは下請けベンダがやることになっている。つまり下請けがする作業に問題が無いかどうかを確認する役割を擔っているというわけだ。

しかし、顧客の要望を整理してベンダに傳え(實際には顧客との打合せにベンダを同席させる)、構築・導入させると、要望と合わなかったり、實現機能に過不足があったり、バグがあったりする。そういうことが出來るだけ起きないようにするのが我々のミッションだとしても、これをもし顧客と下請けベンダが直に契約してやったら、一體どうなるんだろうと恐ろしくなってくる。もちろん元請になれば、それなりの體制をとってキッチリ仕事こなすベンダもあるとは思うが、明らかにそういうことが出來ないベンダもある。

なぜそうなるのかと言えば、そういう下請けベンダは案件每の、初期ヒアリング、實現方式檢討、提案、積算・見積など、引き合いから受注前までに發生するオーバーヘッドに耐えられないからだ。逆にそういうオーバーヘッドをも擔っている大規模なベンダは總じて(どれだけ客の足元を見れば氣が濟むの?というくらい)高額な費用を要求してくる。中でも、企業の販賣管理、生産管理、財務會計などの基幹系システム案件ではそういう傾向が強い。要するに元請として對應可能なベンダを下請けにするべからずということだ。

個々の案件に接していて強く感じることは、この程度のことなら箱物のパッケージを買ってきて、會社の業務が分かっている人に運用檢討させれば濟むことじゃないかという氣がすることだ。しかし、事務員が數人しか居ない中小企業なら良いが、パッと見でそれぞれが何をしているか分からないくらい社員數が多い會社では、決してシステムの中身の詳細(特にデータ仕樣)までを社員に任せたりしない。その社員が豫告無しに長期休暇を取ったり、退職したりすることを考えただけでも恐ろしいが、脅迫や背任行爲も懸念される。よって、ある程度大きな規模の企業は假に基幹システムを自前で構築・運用可能でも外部に委託せざるを得ないことになっているし、それによって高額な投資が必要となってもやむ無しという認識になっているようだ。

こうして、大して便利でもない、傳票投入して帳簿を作るという程度のシステムを作るのに何億圓ものお金が使われることがある。また、投入ミスや處理漏れを防ぐためのチェックや見直しに關する業務は、人が擔うべきと思い込んでいることが多く、要件に出てこないことが多い。もちろんそういう機能をシステムに具備したら、首筋が寒くなる人も居るのだろうが、コンピュータの處理を人がチェックするような運用は、何の疑義も無く至るところに存在する。こういう問題を永遠の課題とあきらめるのは齒痒い限りである。

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