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July 16, 2013

プログラミングの話(9)

16ビットパソコンが普及する前は、ドキュメント作成は基本的に手書きで、それをワープロのお姉さんがオアシスなどで電子化していた。その後、16ビットパソコンが1人に1臺ずつ配備されるようになると、ドキュメントを手書きするのはやめて、最初から一太郞などのパソコン用ワープロソフトで作成するようになり、ワープロのお姉さんは次第に職場から姿を消していった。すると、オジサン慣れしたワープロのお姉さんに代わって、經驗値の低いプロパーの女子社員がエロオジサンたちのちょっかいの的になり、セクハラ問題が起きるようになった・・・かどうかは定かではない。

ドキュメント作成方法の變化は他の作業にも波及して行き、工程每に居た擔當はどんどん集約されていった。そして氣が付くと、仕樣書作成から總合試驗完了までの全工程を1人で擔當するようになり、開發規模と生産效率から計算された要員で、實現機能を分擔して開發するスタイルに變貌した。したがって、今までのように「バグの原因はおまえが設計書を書き閒違えたからだ!」「いや仕樣書にはこう書いてあるから仕樣どおりだ!」などと人のせいに出來なくなってしまった。

このような傾向は、プログラムを作りたくて仕方がない症候羣どもを喜ばせる結果(設計をすっ飛ばしていきなりプログラムを作る)になるかと思われたが、そうはならなかった。16ビットパソコンという文明の利器によって作業の集約は出來たが、頭の固いオジサンたちはその變化に對應した品質管理方法を作り出せなかったので、全工程1人で擔當するにもかかわらず、仕樣書を作成し、それを元に設計書を作成し、プログラムは設計書どおり書くという從來のフローを變えることが出來なかった。

そのため、プログラミングスキルが高い人たちは、既に頭の中でプログラムが出來上がっているのに、それをわざわざリバースして設計書を書かなければならなかった。我慢出來ずに「なんで設計書なんか書かなければならないのか?!」と聞くと品質確保だと言われて、さらにイラつくことになる。

頭の固いオジサンたちは、設計しないでプログラムを書くと、設計書を書いたときに混入する誤りを摘出することが出來ないから、その誤りがプログラムに殘存すると考えている。しかし、それならソースレビュを入念にやる方がはるかに理に適っているのだが、オジサンたちはプログラミングをしたことがないために、プログラミングスキルが高い者などそんなに居るわけがないと思い込んでいて、設計審査をしないと不安で堪らないのだ。

そういう、セクハラか人の足を引っ張るしか能のないオジサンたちは、ワープロのお姉さんを見習って、さっさと最前線の開發現場から去って慾しいものだ・・・と、若かった頃に何度思ったことか。

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