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July 13, 2013

プログラミングの話(2)

今ではほとんどの職場のほとんどの机の上にパソコンがある。なので「もしもプログラムが書けたなら・・・」と思っている人は意外に多いかもしれない。しかし、實際に書いてみようと思う人は意外に少ないかもしれない。

プログラムを書いてみたい、書けるようになりたいと思っても、では一體何のプログラムを書けば良いのか。コンソールにHello World!と表示するのは簡單だ。でも、プログラムを書いてみたい豫備軍はそれが最初の一步だと分かっていても、別にそんなことがしたいわけではない。おそらく、Excelなんかじゃとても讀み込めないような大量のデータがあって、それを一兩日中に處理してレポートを作らないといけない・・・などという場面に遭遇したときに、「もしもプログラムが書けたなら、こんなの一瞬で處理出來るのに!」と齒軋りするのであろう。

そういうときのために、プログラムを書けるようになっておきたいと思い、プログラムを書く仕事に就きたいと思う學生が、手っ取り早く就職先に選ぶのはソフトウェア會社だが、ここでよく考えるべきことは、プログラムが書けるようになりたいからソフトウェア會社に入社したいとは何事か!ということである。ソフトウェア會社はプログラマの養成所ではないし、入社したら誰でもすぐにプロのプログラマになれるわけでもない。

そういう勘違いが橫行しているからか、ソフトウェア會社に入社して最初に命じられる仕事は、たいていドキュメント作成という名のワープロ作業である。それは、先輩方がマシン室で段ボール箱を布團代わりに寢るような每日を經て作り上げた、まさに血と汗の結晶とも言うべきプログラムなのか、それとも誰かが鼻歌交じりに遊びで作ったようなプログラムなのかは分からないが、それが一體どういうものなのかを説明するドキュメントを作成する仕事である。その作業は、それがどんなプログラムなのかを理解し、その技の粹を窺い知る上で非常に有意義な作業であると思われるが、プログラムを書けるようになりたいと思って入社した新入社員にとって、それはおそらく相當過酷なものであろう。

そもそもそんな仕事は、順調に推移しているプロジェクトにはなく、たいてい火事になっているプロジェクトに付きものだ。なので、プログラムというものを一度も見たことがないような新入社員をいきなりそういう鐵火場に放り込んでコキ使うなんてことをしたら、その社員は暗澹たる氣分になり、極端な場合はすぐに辭めてしまうのではないだろうか。まして、そういうところにはたいてい2~3日寢なくても何ともないような、惡魔のような體力の持ち主が居て、新入社員につき定時退社しましたなんて言おうものなら、どんな恐ろしい説敎(というよりは愚癡)を受けるか分からない。

プログラムが書けるようになりたいなどという理由でソフトウェア會社に就職したがることが如何に馬鹿げているか、よく考えた方が良い。

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